ぬいぐるみの病院:クリーニング~目の取り付け~パッドの取り換え~中綿補充・縫合

今回は工程の多いお修理。

アメリカから来たパペット風のベアちゃんです。

この画像ではあまりわからないかもしれませんが、全体にホコリをかぶって煤けていました。まずは表面のクリーニングから。

ブラシで軽くホコリを落としてから、蒸しタオルと専用洗剤で汚れを拭き取ります。

拭き取り後。

一段明るくなったのがわかるでしょうか?毛にも艶が出ました。

次は目の修理。

この子、右目がいびつについてました。

ワイヤーを中に引き込まず、表で曲げて目の位置に持ってきてました。なので、目本体の後ろに、曲がったワイヤーが見えてしまっています。

目を外してみると、差し込まれただけで留めつけられていませんでした。

しっかりしたワイヤーは生きてるので、形を整えてループにします。

ここからは通常の目の取り付け作業。

取り付け後。可愛いおめめになりました。

続いて、パッドのつけ換え。

左足は元のパッドがなく、中の木毛が丸見えです。まずはこの足から。

パッドの生地を決めます。

今回は元の生地と似たものがあったので、それを使うことにします。

形を取って、生地を裁断。

パッドの形に合わせて、ピンで留めていきます。ここが大事な工程。

留めた生地をボディと縫い合わせていきます。やや引っ張りぎみに縫うときれいにフィットします。

他の手足も、残ってるパッドが傷んでいたので、交換してしまうことにしました。厚みが出てしまうので、残ってる生地を切除してから、あたらしいパッドを縫いつけます。

3本分が完成。包帯でカバーされた残りの1本はそのままにしておきます。

これはこの子の歴史だからね。

そして最後に、中綿の補充。

この子はお尻にワイヤーのハンドルが出ていて、頭が動かせるようになっています。人形劇に使ってたのかな?

ハンドルを動かすので、ワイヤーに沿って中綿が痩せてしまってるのと、ハンドルの出口付近が雑な作りだけかと思いきや、裂傷になっていました。ので、綿詰めしたあと、縫合もしてしまいます。

中材が木毛だったので、今回は木毛を詰めていきます。お尻の穴から痩せている部分に送り込んでいきます。

木毛は滑りが悪いのと、現状詰まっている中材があるため、お尻から背中上部にまでは送り込めませんでした。背中上部の縫い合わせ箇所を見つけられず、背中上部の補充は断念しました。背中中心からお尻にかけての下半分には補充してあります。

お尻の穴を縫い合わせて完成。きれいに穴が塞がりました。ハンドルもちゃんと動かせますよ。

これですべてのお修理が終わり。記念撮影。

初めはだいぶ煤けた印象だったけど、すっかりきれいになりました。

思ったとおりの可愛いお顔。無事にあたらしいお家が見つかるといいねぇ。